自作小説・一次創作『マヨイガ』~Xanado~ |
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| 自作の短編小説です。 思いついたは今日の学校帰り道。 家への残り200メートル地点にて、キラーンと、 何かが頭の中を走りました!!
で、少し長くなったので二つに分けて。 評価がいい感じならFLASHにする予定。。。 感想 待ってます! あと、疑問点・誤字・脱字もご報告を。
♪ あれ_僕はその店の前に立ち止まった。 こんなところにこんな店あったかな? 古びた店のドアは、まるでフランスの古びた骨董店のような趣と厳格さがあった。
『Xanadu』
看板にあった読めない店名を一別すると、強い好奇心に苛まれ、 次の瞬間にはドアノブをひねり店内へと入った。
♪ 少し小汚い雰囲気がどこか不安な気分にさせる、それとともに、 動悸が加速していく。 そばには、古めかしい金フレームの眼鏡をかけた老人形。 そして黒を基調とした虚ろな瞳、微妙な明るさの髪を小さな少女の人形。 あまりの精巧さに、おもわず手を触れる。ピクリ、小さく動いた。
人形が、、、動いた?
思考がとまる。 気のせいかな、と思案。
「それ、人間ですよ」
後ろから声がかかる。。 え・・・。。と声をこぼす今度こそ完全に思考がとまった ゆっくりと後ろをふりむくと老人形だと思っていたそれが、また語りだした。
♪ 「だから、人間」 「人間なんですよ。それ」
ゆっくりと二人を交互に見比べる。 少しずつ、正常な思考回路に冷えてきた。
もう一度、触れる。。。 ちょっと、これ……本当に、本物の人間じゃないか! どういうことですか?彼女はまばたき一つしていませんよ。 確かに、とても人形には見えませんが____ 生きている『人』なんて……あり得ない。 だって、まるで呼吸、していないじゃないか。。。
「いえ、そういう存在になったんですよ。自らの情報を私に売りましたから」 冬眠しているようなものです。
情報を売った? なんなんだろうか、精巧な人形好きな偏屈老人の狂言か?
「改めまして。ようこそ。当店では、そう、『情報』というモノをとり扱っています。」
♪ 『情報をとり扱う』って___
「はい、色々な情報を買い取ったり、また逆に、お売させていただいております。 近年では、後者が前者が主ですかね。誰もが互いに、貴重な情報と、消したい情報を持っていますから」
消したい情報? 少し、気になった。が、それには老人は答えない。
どうでしょうか、と老人。 「ここは一つ、情報を売ってみては? 坊ちゃんの小遣い稼ぎ程度にはなりますよ きっと ね」 急に、何を言い出すんだこの爺さん。
乗り気ではないが、ふと、思い当たったことがあったから、一つその気になって、
だから 「店主さん、それって誰のでもいいの?」
つい、言ってしまった。 それが、思えば怪異の始まりであった。
♪ ええ、かまいませんよ__にやり、と口をにやけさせる。 友好的に見えるが、どことなく不気味だ。老人の全く紳士的には見えない容姿もそうさせる要因だろう。
冷や汗が 一滴 頬をつたう。
「たとえば、だよ。僕の『父親の仕事先』みたいな情報でもいいの?」
「ええ。ええ。かまいませんよ。」
そう、じゃぁ。。。 待て、よ。 もしかして、情報屋って、、、『個人情報流出』みたいな事に繋がっているのではないかな? ……というのなら。。。 僕の脳裏に、意地が悪くて、軽薄で、どこまでも視野が狭い考えが浮かんだ。
「情報があるんだ。『あいつ』に関する秘密。」
♪
僕には、一人、『嫌いなやつ』がいた。 彼の情報なんてものは、普通に知っているものから。
あれこれしゃべる。 どんどん、口から言葉が滑り出していく。 本名。性別。容姿。関係。学校でのクラス、机の場所。 『彼』が受ける、周辺にいる人々からの眼。 そして___。。。。
etc...etc...
♪
……と、まぁ、こんな感じで。
聞き終えた老人は、その、今にも骨が折れそうな首をしきりにふる。
「なるほど、わかりました。ええ、わかりました」
「ところで。この情報 お売りになって本当に、いいのですね?」 確認するように問いかけられた。 どういうことだ?もう喋ったんだ、この情報は相手に知られた…つまりは『売った』はずだ。 「いえ、ですから。 いいと言っているじゃないですか。」
ふむ…それでは、ちょっとお待ちください と、老人は言い残し、一人奥の部屋へと入っていった。
♪ 待たされている間、店内を見回す。 やっぱり、ちょっと悪趣味だな、と思う。 中世的な屋内、人形(と、やはり思うのだが)、占い師の持っているような水晶玉。 人間の頭蓋骨をかたどった物品もまた、多い。
でも、どういうわけだろうか? 不思議と、この奇妙さを、僕は心のどこかで知っていた。 だから、あの老人が言うことを素直に聞いていたのだろう。
「それでは これをお持ちかえりください」 うわ、と小さく声をあげる。いつのまにか、老人が帰ってきていた。 両手で、異様に重要感のあるトランクを運んできた。
差し出されたトランクを受け取る。
「中身をご覧ください」 と老人。言われた通りに、僕はトランクを開く。
眼を見開いた。中には、観たこともないほどの大金。 あれだけの『情報』で? いったい、どういう理由なんだ? とまどっていると、 「それと、こちらも」_と先ほどよりも小柄な、リュックサックタイプの荷物入れを持ってきた。
「あなたの父親サマの情報の一部に対する買い取り値です」
え。ちょっと待て、僕は
「大変重くなっておりますがゆえ、ご注意くださいませ。それでは、またのご利用を。ひひひ」
そちらは話した覚えなんて
気づくと、僕はもう店外に出ていた。
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5月30日(火)23:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | Novel | 管理
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お絵描キッズその4~夏の河原~ |
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| 今日、学校で「じゃあ、毎日更新しとけ」みたいなことを言われた。。。(なにがじゃあ、だゴルァ!!) ということで、イラストを描いてみました。 テーマは『夏の河原』 特に重要な意味もない、単調な絵。 だ が そ れ で い い 所詮、ワタクシの絵ですカラ♪
暑くて、暑くて・・・ 「あぁ、もう我慢できへん!!い・・・いクッ」 という感じで(意味不明)足を、川へと踏み込んでいく。 その心地よい冷たさ、肌をなでる涼しさに、心地よさを覚える。
でも、そのうち、寒くなったりも、しますが、ね
ぁー、一文が、詩的な表現をいい感じに台無しにしているね♪♪
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5月30日(火)20:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | illust | 管理
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