天使のらせん階段~ウサギのうた~
 
そうか、ウサギは寂しいと死んでしまうんだ。だから、いつだって。。。
 


2006年5月30日を表示

自作小説・一次創作『マヨイガ』~Xanado~

自作の短編小説です。
思いついたは今日の学校帰り道。
家への残り200メートル地点にて、キラーンと、
何かが頭の中を走りました!!

で、少し長くなったので二つに分けて。
評価がいい感じならFLASHにする予定。。。
感想 待ってます!
あと、疑問点・誤字・脱字もご報告を。


あれ_僕はその店の前に立ち止まった。
こんなところにこんな店あったかな?
古びた店のドアは、まるでフランスの古びた骨董店のような趣と厳格さがあった。

『Xanadu』

看板にあった読めない店名を一別すると、強い好奇心に苛まれ、
次の瞬間にはドアノブをひねり店内へと入った。


少し小汚い雰囲気がどこか不安な気分にさせる、それとともに、
動悸が加速していく。
そばには、古めかしい金フレームの眼鏡をかけた老人形。
そして黒を基調とした虚ろな瞳、微妙な明るさの髪を小さな少女の人形。
あまりの精巧さに、おもわず手を触れる。ピクリ、小さく動いた。

人形が、、、動いた?

思考がとまる。
気のせいかな、と思案。

「それ、人間ですよ」

後ろから声がかかる。。
え・・・。。と声をこぼす今度こそ完全に思考がとまった
ゆっくりと後ろをふりむくと老人形だと思っていたそれが、また語りだした。



「だから、人間」
「人間なんですよ。それ」

ゆっくりと二人を交互に見比べる。
少しずつ、正常な思考回路に冷えてきた。

もう一度、触れる。。。
ちょっと、これ……本当に、本物の人間じゃないか!
どういうことですか?彼女はまばたき一つしていませんよ。
確かに、とても人形には見えませんが____
生きている『人』なんて……あり得ない。
だって、まるで呼吸、していないじゃないか。。。

「いえ、そういう存在になったんですよ。自らの情報を私に売りましたから」
冬眠しているようなものです。

情報を売った? なんなんだろうか、精巧な人形好きな偏屈老人の狂言か?

「改めまして。ようこそ。当店では、そう、『情報』というモノをとり扱っています。」


『情報をとり扱う』って___

「はい、色々な情報を買い取ったり、また逆に、お売させていただいております。
近年では、後者が前者が主ですかね。誰もが互いに、貴重な情報と、消したい情報を持っていますから」

消したい情報? 少し、気になった。が、それには老人は答えない。

どうでしょうか、と老人。
「ここは一つ、情報を売ってみては? 坊ちゃんの小遣い稼ぎ程度にはなりますよ きっと ね」
急に、何を言い出すんだこの爺さん。

乗り気ではないが、ふと、思い当たったことがあったから、一つその気になって、

だから
「店主さん、それって誰のでもいいの?」

つい、言ってしまった。
それが、思えば怪異の始まりであった。


ええ、かまいませんよ__にやり、と口をにやけさせる。
友好的に見えるが、どことなく不気味だ。老人の全く紳士的には見えない容姿もそうさせる要因だろう。

冷や汗が 一滴 頬をつたう。

「たとえば、だよ。僕の『父親の仕事先』みたいな情報でもいいの?」

「ええ。ええ。かまいませんよ。」

そう、じゃぁ。。。
待て、よ。
もしかして、情報屋って、、、『個人情報流出』みたいな事に繋がっているのではないかな?
……というのなら。。。
僕の脳裏に、意地が悪くて、軽薄で、どこまでも視野が狭い考えが浮かんだ。

「情報があるんだ。『あいつ』に関する秘密。」



僕には、一人、『嫌いなやつ』がいた。
彼の情報なんてものは、普通に知っているものから。


あれこれしゃべる。
どんどん、口から言葉が滑り出していく。
本名。性別。容姿。関係。学校でのクラス、机の場所。
『彼』が受ける、周辺にいる人々からの眼。
そして___。。。。

etc...etc...



……と、まぁ、こんな感じで。

聞き終えた老人は、その、今にも骨が折れそうな首をしきりにふる。

「なるほど、わかりました。ええ、わかりました」

「ところで。この情報 お売りになって本当に、いいのですね?」
確認するように問いかけられた。
どういうことだ?もう喋ったんだ、この情報は相手に知られた…つまりは『売った』はずだ。
「いえ、ですから。 いいと言っているじゃないですか。」

ふむ…それでは、ちょっとお待ちください
と、老人は言い残し、一人奥の部屋へと入っていった。


待たされている間、店内を見回す。
やっぱり、ちょっと悪趣味だな、と思う。
中世的な屋内、人形(と、やはり思うのだが)、占い師の持っているような水晶玉。
人間の頭蓋骨をかたどった物品もまた、多い。


でも、どういうわけだろうか?
不思議と、この奇妙さを、僕は心のどこかで知っていた。
だから、あの老人が言うことを素直に聞いていたのだろう。


「それでは これをお持ちかえりください」
うわ、と小さく声をあげる。いつのまにか、老人が帰ってきていた。
両手で、異様に重要感のあるトランクを運んできた。

差し出されたトランクを受け取る。

「中身をご覧ください」
と老人。言われた通りに、僕はトランクを開く。

眼を見開いた。中には、観たこともないほどの大金。
あれだけの『情報』で?
いったい、どういう理由なんだ?
とまどっていると、
「それと、こちらも」_と先ほどよりも小柄な、リュックサックタイプの荷物入れを持ってきた。

「あなたの父親サマの情報の一部に対する買い取り値です」

え。ちょっと待て、僕は

「大変重くなっておりますがゆえ、ご注意くださいませ。それでは、またのご利用を。ひひひ」

そちらは話した覚えなんて



気づくと、僕はもう店外に出ていた。



5月30日(火)23:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | Novel | 管理

お絵描キッズその4~夏の河原~

今日、学校で「じゃあ、毎日更新しとけ」みたいなことを言われた。。。(なにがじゃあ、だゴルァ!!)
ということで、イラストを描いてみました。
テーマは『夏の河原』
特に重要な意味もない、単調な絵。
だ が そ れ で い い
所詮、ワタクシの絵ですカラ♪

暑くて、暑くて・・・
「あぁ、もう我慢できへん!!い・・・いクッ」
という感じで(意味不明)足を、川へと踏み込んでいく。
その心地よい冷たさ、肌をなでる涼しさに、心地よさを覚える。

でも、そのうち、寒くなったりも、しますが、ね

ぁー、一文が、詩的な表現をいい感じに台無しにしているね♪♪



5月30日(火)20:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | illust | 管理


(1/1ページ)